体育会は就活に強い?|ラグビー部で過ごした自分が感じたこと

ラグビー

「体育会は就活に強い」

就活をしていると、一度は聞いたことがある言葉ではないだろうか。

実際、僕自身も大学でラグビーを続けながら就活をしてきて、体育会には就活で活かせるものが多いと感じた。

ただし、

「体育会に所属していれば就活に強い」わけではない。

ここはかなり重要だと思う。

体育会で何をしてきたのか。

そこで何を考え、どんな行動をして、何を学んだのか。

そして、それを自分の言葉で説明できるか。

結局はここにかかっている。


体育会が就活に強いと言われる理由

そもそも、なぜ体育会は就活に強いと言われるのだろうか。

僕が実際に就活をして感じたのは、体育会には社会人になってからも必要になる力を身につける機会が多いということだ。

例えば、

  • 継続力
  • 目標に向かって努力する力
  • チームで動く力
  • 周囲を巻き込む力
  • 厳しい環境でもやり切る力
  • 自分で考えて行動する力
  • 失敗から改善する力

など。

もちろん、これらは体育会に所属していなければ身につかないものではない。

しかし、体育会ではこれらを実際の経験として何度も繰り返す環境がある。

例えばラグビーなら、

「全国大会に出る」

「レギュラーになる」

「チームで日本一になる」

といった目標を立てる。

そのために毎日の練習をする。

試合で負ける。

課題が見つかる。

練習方法を変える。

また試合をする。

そしてまた改善する。

この繰り返しだ。

考えてみれば、これは仕事にもかなり近い。


でも「体育会だから大丈夫」ではない

一方で、体育会だから就活が簡単になるわけではない。

むしろ就活を始めると、

「自分はラグビーしかしてこなかった」

と感じる人も多いと思う。

僕自身も最初はそうだった。

大学生活を振り返っても、

「練習して」

「試合して」

「また練習して」

という生活。

アルバイトやサークル、海外留学など、いわゆる就活でよく聞くような経験がたくさんあるわけではない。

だから、

「自分には話せるエピソードがない」

と思ってしまう。

でも、これは少し考え方を変える必要がある。


「特別な経験」が必要なわけではない

就活では、

「海外留学をしました」

「学生団体を立ち上げました」

「アルバイトで売上を○%上げました」

といった、分かりやすいエピソードが目立つ。

でも、必ずしもそういう経験が必要なわけではない。

大切なのは、

その経験の中で、自分が何を考えて、どう行動したのか。

例えばラグビーで、

「15年間ラグビーを続けました」

だけでは、正直そこまで強い話にはならない。

でも、

「なぜ15年間続けられたのか?」

「一番辞めたいと思ったのはいつか?」

「その時どう乗り越えたのか?」

「チームの中でどんな役割を担っていたのか?」

「自分の弱点に対してどんな行動をしたのか?」

「周囲と意見がぶつかった時にどうしたのか?」

と掘り下げていけば、そこにはたくさんのエピソードがある。


「自分たちの普通」は、普通じゃないかもしれない

体育会の学生が就活で一番忘れてはいけないのが、これだと思う。

自分たちにとっての「普通」は、他の人にとっては普通ではない。

例えば、

朝から練習する。

授業が終わったら練習する。

休日も練習する。

毎日何時間もトレーニングする。

寮生活をする。

100人以上の部員の中で競争する。

先輩・後輩と共同生活をする。

怪我をしてもリハビリを続ける。

試合に出られなくてもチームのために練習する。

ラグビー部にいると、こうしたことを「当たり前」と感じてしまう。

でも、よく考えてみると、決して当たり前ではない。

そして、それこそが自分たちの強みになる可能性がある。


重要なのは「何をしたか」より「なぜそうしたか」

例えば、

「毎日3時間練習しました」

という話があったとする。

これだけでは、ただの事実だ。

しかし、

「なぜ3時間練習したのか」

「何を伸ばしたかったのか」

「どんな課題があったのか」

「練習しても結果が出なかった時はどうしたのか」

まで掘り下げる。

すると、

目標設定→課題発見→行動→失敗→改善→結果

というストーリーが見えてくる。

これは就活でかなり重要なことだと思う。

企業が知りたいのは、

「この人はラグビーが強かったのか?」

だけではない。

むしろ、

「この人は仕事でも同じように課題に向き合えるのか?」

という部分を見ている。


今までの努力を分析してみる

だから、就活を始めた体育会の学生におすすめしたいのが、今までの人生を一度分析してみること

例えば、

一番頑張ったこと

何を一番頑張ってきたのか。

試合なのか練習中なのか、誰もみていないところでか。

なぜ頑張れたのか

何がモチベーションだったのか。

  • 家族・仲間・自分のため。
  • 優勝などの目標を叶えるため。etc

一番苦しかったこと

どんな壁にぶつかったのか。

  • 怪我をした
  • 下位チームだった
  • 後輩に負けた

どう乗り越えたのか

具体的に何をしたのか。

  • 周りを巻き込みながら
  • 分析をして
  • 色々試しながら

自分は何が得意なのか

継続することなのか。

人をまとめることなのか。

周囲を支えることなのか。

課題を見つけることなのか。

何をしている時にやりがいを感じるのか

自分が努力して結果を出すことなのか。

誰かをサポートすることなのか。

チームで一つの目標を達成することなのか。

新しいことに挑戦することなのか。

ここまで考えていくと、自分が何をできる人間なのか、そして何にやりがいを感じるのかが少しずつ見えてくる。


体育会の就活で一番もったいないこと

一番もったいないのは、

「ラグビーしかしていないから、話せることがない」

と最初から決めつけてしまうことだと思う。

15年間ラグビーをしてきたなら、15年間分の経験がある。

試合に出た経験だけではない。

練習で怒られたこと。

怪我をしたこと。

レギュラー争いをしたこと。

後輩に教えたこと。

チームメイトと意見がぶつかったこと。

負けて悔しかったこと。

努力しても結果が出なかったこと。

逆に、努力が結果につながったこと。

こうした一つ一つの経験に、自分の価値観や考え方が隠れている。


体育会の強みは「結果」だけではない

もちろん、全国大会出場や日本一など、分かりやすい結果があるなら、それは大きな武器になる。

でも、結果だけで就活をする必要はない。

例えば同じ「日本一」という結果でも、

「日本一になりました」

だけの人と、

「日本一を目指す中で、自分たちのチームには○○という課題があった。そこで自分は○○を行い、周囲を巻き込みながら改善した。その結果、チームとして○○につながった」

という人では、伝わるものが全く違う。

結果は入口であって、本当に伝えるべきなのは、その結果に至るまでの自分の行動や考え方だ。


就活も結局「努力の仕方」は同じ

個人的には、体育会の学生が就活で強いかどうかは、今までの努力の仕方を就活でも再現できるかだと思う。

ラグビーで、

「日本一になる」

という目標があったら、

課題を考える。

練習する。

失敗する。

改善する。

また挑戦する。

これを繰り返してきたはずだ。

就活も同じ。

「行きたい会社に入りたい」

という目標があるなら、

自己分析をする。

ESを書く。

面接を受ける。

落ちる。

原因を考える。

改善する。

また挑戦する。

結局はこれの繰り返しだ。


体育会だから強いのではなく、体育会で何をしてきたか

「体育会は就活に強いのか?」

と聞かれたら、僕は、

「実際に強いと思う。でも、最後は自分次第」

と答える。

体育会には、就活で評価される可能性のある経験がたくさんある。

でも、それを「ラグビーを15年間やりました」で終わらせてしまったら、せっかくの経験が伝わらない。

大切なのは、今までやってきたことを一度立ち止まって分析すること。

自分は何を頑張ってきたのか。
なぜ頑張れたのか。
どんな壁を乗り越えてきたのか。
その時、自分はどう行動したのか。
その経験から何ができるようになったのか。
そして、何をしている時にやりがいを感じるのか。

ここまで考えれば、「自分には何もない」と思っていた人でも、意外とたくさんのものが見つかる。

体育会の学生にとって、就活は「ラグビー以外のすごい経験を探すこと」ではない。

今までラグビーに向き合ってきた自分自身を、もう一度深く知ること。

それができれば、体育会で過ごしてきた時間は、就活でもきっと大きな武器になる。

そして何より、

今まで目標に向かって努力してきたなら、就活でも同じように努力すればいい。

体育会だから大丈夫なのではない。

これまで努力してきた自分なら、就活でも努力できる。

僕はそう思う。

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